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2024.05.13
コラム

シリーズコラム 「働くことのストレス」 【第10回】 GWの連休が明けて「ブルーな気分」への向き合い方

連休が明けてのブルー

連休が明けるとGWをどのように過ごしたかをなんとなく話し合う。子供から大人までほとんど挨拶代わりのように「連休どうだった?」「何をしたの?」「どこか行った?」などなどが方々で飛び交います。急な円安の影響もあってか海外旅行のハードルが上がり、その分、国内や近場で楽しんだという人が増えたという報道もありました。さて、一介の精神科医が連休の過ごし方をあれこれと指南するような気持ちはないのですが、連休が明けてからよく起きるブルーな気分、仕事に行きたくないなといった気持ちにどのように向き合うかについて、少しのコメントをしたいと思います。

ブルーな気分はこころのサイン

多忙な日々から連休に入り、のんびりの日々を過ごしていけば、当然ながらこころはリラックスモードになります。一時とはいえ生産性と効率性ばかりを求められていた仕事から解放されたならば、そのときを大いに楽しまれることでいいと思います。ただ、連休が終わり現実へと引き戻されていく中でブルーな気分になったとき、どのように向き合うかがとても大切だと思います。色々な方法がありますし、たとえば、次の休みの予定や楽しみを計画することで乗り切るといったことをすすめる人もいます。ブルーな気分に対して「お楽しみ」をぶつけて調和させるのは確かに一つのやり方です。ただ、私としてはこうした連休明けのブルーな気持ちには、こころの深いところからのサインである可能性もあるかと思います。

気持ちを吐露することでみえるもの

仕事に行きたくないなというブルーな気持ちならば、なぜ行きたくないのかを考えてみる。「休み明けで単純に働くのが面倒だなあ」と感じているのか、それとも、「休んでいるうちに今の仕事が向いてないなあ」と感じているのか、両者は仕事に行きたくないなという部分で同じでも、根っこの部分では異なります。そして、今の仕事が向いていないという気持ちが生じているときも、それは本当に自分の適性にあわないのか、それとも自分の生活環境に問題があって適性が引き出せていないだけなのか、いろいろな原因や可能性もあることでしょう。こんなとき、予防的にも心療内科を活用しても良いのかと思います。職場の同僚や友人だからこそ言えないことが、心療内科で自らの思いを確認するかのように吐露してみることで、自分のこころの整理がつくということもあります。自分にとっての経歴やキャリアなどはすでに空気のように当たり前の存在でも、精神科医に対して一からその歩みを説明していくことで、自分の歩んで来た道が改めて認識されて整理できることもあるでしょう。このことが、案外その先の歩みを考えていくための糧になることもあります。ですから連休明けのブルーな気分とどう向き合うかは岐路であったりもすると感じております。

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