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2023.08.31
日々のコラム

週に一度の「千代田から町田」

あたらしい学び

九段下・神保町にある「千代田こころのクリニック」がお休みとなる毎週水曜日は、小田急線で1時間半近くかけて町田市にある心療内科「町田まごころクリニック」へと通って仕事をしています。私はこれまでに都立松沢病院や都立府中病院といった大きな専門病院での勤務が長く、クリニックを開業したのは比較的遅い方かと思います。ですから、個人経営のクリニックとはどうあるべきかを、他の知見を色々と学ぶようにしたいと思っています。当クリニックの開業準備を進めながら、同時に、非常勤で勤務をさせてくれる別のクリニックを、半年くらい時間をかけて慎重に探すことになりました。

院長のスタンスに共鳴

「町田まごころクリニック」は駅から幹線道路沿いを、少し歩くとたどり着きます。緑に囲まれた中にたたずむクリニックの内部は木製を感じさせる茶系の色合いで整えられており、温かみを感じる空間です。スタッフの方々の所作などもテキパキとしていて水際立っています。ここで院長をされている医師の鹿島直之さんは、精神医学と精神医療のあり方についてあるスタンスを持たれております。その一つは、薬物療法が有効であることをきちんと認めながら、同時にカウンセリングなどの療法も大切にしていることです。こうした部分に共鳴して、私も非常勤で勤務をさせてもらっています。

良きところを手本として

鹿島院長は良質な精神科治療を提供したいという志があり、当地にクリニックを開業されて以来、実に様々な工夫をされてきています。そうした努力が実ってなのでしょうが、初診の患者さんから「ここが良いと聞いてきました」という言葉をよく耳にします。近隣から信頼されていることの一つの証なのだとも感じています。この町田のクリニックは、都心のクリニックとは少し違うタイプの患者さんたちも来られますが、私自身の過去の経験も活かしながら治療に努めています。そして、このクリニックの良きところを手本としたいとも思っています。

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